生活習慣病

従来、がん(悪性新生物)脳卒中(脳血管疾患)心臓病(心疾患)などの40歳前後から死亡率が高くな り、しかも死因の上位を占め、40~60歳くらいの働き盛りの人に多い疾病を「成人病」と呼んでいた。 しかし、これらの疾病の発病には、食習慣運動習慣休養喫煙飲酒などの生活習慣が深く関与してい ることからが明らかになってきた。 そして、1996年(平成8)に厚生省(現厚生労働省)は成人病を「生活習慣病」という名称に変更した。

生活習慣病の死亡率の推移を見ると、 1995~1980(昭和30~55)年は、第1位が脳卒中、第2位ががん、第3位が心臓病であった。 その間に脳卒中による死亡が次第に減少し、がんと心臓病が増加傾向を示して、1981年(昭和56)以降は がんが第1位となり、1985年(昭和60)から心臓病が第2位、脳卒中が第3位となった。 さらに、1995(平成7)年には、脳卒中が増加し、心臓病が減少して、がん、脳卒中、心臓病の順になった が、これは死亡診断書作成時に疾患の末期の状態として「心不全」と記載することが減少した結果である と考えられる。
ちなみに、近年は肺炎が増加し、がん心臓病に次いで全死因の第3位となっている。

☆生活習慣病の死亡率の推移

  1950年 1955年 2015年
1位 結核 脳卒中 がん
2位     心臓病
3位     肺炎
4位     脳卒中

がん、心臓病、肺炎は増えている。
※肺炎は生活習慣病ではない!
脳卒中は横ばい、または減っている。

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上の表は大事です。覚えておきましょう。
肺炎は生活習慣病ではない!ですよ。
生活習慣病の死亡率の推移を聞かれた時に間違えないように!