矯めつ眇めつ(タメツスガメツ)
人や物を、いろいろな方向からつくづくと眺めるさま。
例文:
「突然入室してきた彼を、全員が上から下まで矯めつ眇めつ眺めた」
語源:
「矯めつ(じっとねらいをつけて見る)」
「眇む(目をすがめのように細めて見る)」
それぞれの連用形に完了の助動詞「つ」が付いたもの。
「眇む」「眇める」という漢字ははじめて見たけれど、
「片目を細めて見る」「片目をつぶり、あるいは細めて狙いをつけて見る」というその意味を知ると、
“目が少ない”で“眇”だから、意味そのまんまの漢字ですね!
そして、「矯む(動詞)」(矯めるの文語形)は、
「曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして形を整える」「悪い性質や癖、習慣などを治す」「事実を故意に曲げる」「片目を閉じて狙う。じっと見る」の意です。